大東亜戦争 その8



日本はいつ先進国になったのでしょうか?

先進国というのは、自分の国の需要を自分の国の人材で満たせる国の事です。

という事は、江戸時代の日本は先進国です。鎖国できるくらいに、自分の国だけで頑張っていたわけなので。ところが、黒船が来航し、結果的に日本は発展途上国になってしまいます。
日本が250年の平和を謳歌している裏側で、ヨーロッパでは戦争に明け暮れており、兵器を中心に強烈な技術革新が起きていました。それで、それまで日本国を守っていた「海」が防壁の役割を果たさなくなってしまいました。その時、安全保障の需要が一気に膨れ上がってしまいました。それに対して、江戸幕府も明治政府も需要を満たすことが出来ませんでした。それで日本は再び先進国の座に戻るために、様々な人材を海外に送り出し、「概念」の日本語化を行っていきました。それで様々な地域で設備投資が行なわれ、欧米人の作れるものは日本で作れるようになっていきました。この遺産が「明治産業革命遺産」です。韓国はなぜこれに文句を言ってきたのでしょうか?

日本は日清戦争を戦う際に「松島」という軍艦をフランスから購入し、日露戦争を戦う際に「三笠」という軍艦をイギリスから購入しました。この頃は軍艦を海外から買わなければ、海軍の編成も出来なければ、海戦を戦う事も出来ませんでした。1914年に第一次世界大戦が勃発。この頃には日本の技術力はほぼ欧米に追い付いていました。元々先進国だったので、追い付くのが早かった、というだけの事です。技術の蓄積があったからこそ、です。この戦争は欧州が戦地だったこともあり、欧州の企業はアジアの植民地で商品を売りまくっていたのに、欧州からの輸入が途絶えて困っていたアジア諸国に、物を供給したのが、日本とアメリカでした。で、当時日本は世界第二位の貿易純資産国になりました。大東亜戦争前の日本の輸出依存度は、今と比較にならない程高かったのですが。当時の日本経済のスタイルは、海外から資源を輸入して、加工して、売る、というもので、海洋国家であることが大前提となります。結果として、太平洋の向こう側にある巨大な海洋国家と衝突せざるを得なかったわけです。

日本が農業国家であれば、アメリカと戦争しないで済んだでしょうが、その際には、ロシアは、満州、朝鮮半島も併合して、日本を属国化していたでしょう。基本的に、日本の仮想敵国は「ロシア」「ソ連」でしたから。

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