意外に似ている!? 韓国と日本の道路事情



韓国と聞いてその地形をイメージできない方も多いと思いますが、その国土の大半は山間部で、そういう点では日本の地形と近いようです。羨ましい事に、近年では高速道路が相当に整備されつつあるようで、国内旅行ブームも手伝い、郊外の観光地化も急ピッチで進んでいるそうです。ちなみに我が国の道路の整備状況は、韓国に遠く及びません。韓国は北海道よりも少し大きい程度の面積の100,200 km²ですが、2020年には高速道路の総延長が6,160㎢になる予定なのに比べて、我が国は378000 km²もの面積がありながら、高速道路の総延長が2018年のデータでは8050.3㎞。しかも未完成区間を加えたデータです。

韓国の高速道路の路面はとてもスムーズで、かなり整備が行き届いているそうです。大型バスによる移動でも、ほぼ揺れを感じないレベルだそうです。

サービスエリアでは書かれている文字がハングルというだけで、その作りはほぼ日本の設備と同様だそうです。ヨーロッパやアメリカの道路は、それぞれの国ごとに個性があって、その違いに趣がありますが、韓国のサービスエリアはレストランや喫煙所、お土産物屋さんからガソリンスタンドの配置まで日本のサービスエリアと瓜二つです。日本人が指導してきたのだから、当たり前、といえばそうなのかもしれませんが。なので、韓国をクルマで旅行しても、言葉が違うという点を除けば、さほど困ることはなさそうです。

また、トンネルが明るいことにも驚かされます。近頃は日本のトンネルも新しいものはそうなのですが、路面がコンクリートで出来ており、LEDの照明と相まって全体に明るい印象を受けます。アスファルトと比べてコストのかかるコンクリートは、一方で耐久年数が長いのですが、建設時に相応の技術が必要ということもあり、導入には予算と技術の両面が揃っていることが前提ということを聞いたことがあります。とすると、日本と違い、韓国の高速道路整備への行政の気合の入れようがそんなところからも垣間見えてきます。よく整備されたトンネル。高速道路全線に渡り、揺れも小さくて快適でした。港、空港、電柱、など、我が国の公共インフラが恥ずかしく思えます。

景色もやはり日本の山間部を走っているような感じで、山間に点在する小さな村落は、むしろ都会の景色よりもずっと生活感があり、親近感を覚えます。車窓から見える景色も日本の山間のよう。山に囲まれた小さな平地に見える生活の様子がなんともいいのです

大きく違うのは通行区分が日本とは逆の右側通行というところ。どうやら第二次対戦前、大日本帝国の一部だった時代は左側通行だったそうですが、朝鮮戦争後に右側通行に変更となりました。日本はイギリス式、韓国はアメリカ式、です。
沖縄でも、1972年までは車は右側通行だったことを鑑みると、通行区分の差異にもその国の歴史が刻まれています。
ちなみに、オートバイは日本でも数年前までそうだったように、高速道路の通行は禁止されています。高速移動時の重大事故の可能性が大きいことがその理由だそうで、そこも日本と同様ですが、韓国では大型バイクの普及がそれほど活発ではないところを見ると、まだまだオートバイでの国内移動は高速道路でというわけにはいかないのではないでしょうか。
路面の状況、サービスエリア、トンネルの整備状況に通行区分、そんなところからも自分が訪れている国の事情が見えてくると思いませんか?

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